ランドローバーの心と目標 歴史 ヒストリー

ランドローバー社のコマーシャルディレクターのピーター・キネアード氏の文章の中に有る一節です・・・

ランドローバー社は過去60年以上に渡り、一つの目標に向かってたゆまぬ前進を続け、4×4 4輪駆動車の世界の歴史において、有る程度の権威を確立したと自負して居ります。。。
ランドローバーの目標とは、簡単に言えば世界最高の4×4車を創造することです、しかし 私達はそれどころか物事に熱中する性格で、自分達の仕事や業界が大好きで愛着持った者たちの集まりなのです。。

1945 年 ローバー社は イギリスで 高品質の中型サルーンカーのメーカーとして設立されましたが、1948年に当時ローバー社の技術部長で有る、モーリス・ウィルクスは、アングルシーに地所を持ち、第二次世界戦争後に余ったアメリカ製のジープを使用していたのですが、ある日 社の専務で有る 兄のスペーサーが彼に、ジープが壊れ ボロボロになったらどうするのか?・・・と聞きました、そこでモーリスは言いました・・・

「また新たに買うだろうね・・・と!  他に代わる車もないし」

この一言がローバー社を即座に決定させたのです。。。

軽量で実用性の有る4輪駆動車の設計製造です。。。 それは既存の車の部品を多く使いながらも、売れ筋のジープのシャーシーとトランスファーを採用して、スチールの配給制限問題を解決する為に、アルミニューム製のシンプルな車体を・・・搭載するもので有った・・・

また 即座に ランドローバーと名付けられたのもこの事がからです。。。

歴史的な 1947年に試作車が組み立てられ、1948年のアムステルダムのモーターショーで第一号が公開されたのです。。。
その後・・・何度かのモデルの発表と供に販売台数もうなぎ登りと成り・・・初年度は 3,048台から 1958年には 30,000台の大台にまで成りました・・・1968年から1969年にかけては年間生産台数が
50,000台を超えるまでに成りました。。。

(上記の文章は ランドローバー社の A Brief History の文章の一部を流用しました。)

クラシックレンジローバー

 

ついに 私達の大好きなレンジローバーも・・・1970年には発表され 100インチモデルでフルタイムのローバーの3.5L V8エンジンを搭載して、4輪駆動車の高級車モデルとしての・・・歴史的な地位を確立するに至ったのですね!

 

最初は2ドアーでしたが その後4ドアーを追加生産して エンジンも3.5Lから4Lにアップされ、各部の部品や装備についても変更が大きくなされ、フロントグリルなども縦から横になり、高級感を前面にだし 存在感を見せ付けた様です・・・92年になると今までのコイルサス以外に エアーサスも発表されました・・・
この エアーサス により、オフロードの走行以外にオンロード走行に重点を少し移し、乗り心地をも重視して取り入れたのです。。。

クラシックレンジローバー 1990

 

また ボディーも日本仕様では・・・バンデンプラ バンプラと呼ばれるホイルベース20センチ程が伸ばされた、さらに上級な4輪駆動車として、リムジン的要素で・・・後部座席の足元が広がり居住感覚が一段と向上したモデルが発表され、それに伴いエンジンも4.3Lに拡張もされました。。。

 生産台数はもちろん少ないのですが、内装の木目や皮シートの作りなどに凝った所が有る為に、バンプラが発売がされ はや15年が過ぎる今でも・・・多くのバンデンプラファンがいて、中古車としても随分と人気が有ります。。。

94 年になると、ドイツのBMWの傘下にも成り、それに併せてエンジンも随分と改良もされ、エアーバックも付き安全面でも一段と高級感が出て来たのです、またエアコン関係も数段改良され、本当によく成りました・・・しかしながら、ディスカバリーとダッシュ周りやその他、多くのパーツなどは共通にした為に、価格も下がったのですが全体的な高級感はそぎ落とされましたのです。。。

94年には、セカンドシリーズのレンジローバーが発表され 95年には発売が始まり・・・
今までのレンジローバーは、クラッシック レンジローバー、またはファースト レンジと呼ばれる様に成りました。
ただ・・・95年には、コンメタとグリーンメタの2色だけですが、前後のバンパーなどが一体化したモデルで、クラッシックと呼ばれるモデルも、限定発売された事が有ります。
また本国ではファーストレンジは 96年まで生産をされていた様です、総生産台数 317.615台でした。。。

日本に正規輸入されたのは 1990年~95年迄ですが、輸入された台数は 生産台数から見ればごく少数ですが 今でも 中古車 市場として人気が衰えません・・イギリス 本国でも人気が有り だいぶ前には日本からイギリスに中古車として随分と輸出された位ですから・・・もちろん 日本でも状態の良い 中古車は年々数が減って来ているのが現状です。。。

私の工場でも数は少ないですが 96年モデルは時々 点検 整備 や 修理 の為に入庫もして居ります。。。

現在では総称して・・・ファースト レンジ とか クラッシック レンジ とかの呼び名で呼ばれているのです。。。

クラシックレンジローバー 25thアニバーサリーエディション

 

セカンドレンジ ではエンジンは4.0Lと4.6Lの2種類になりましたが、ボディーも
クラッシック レンジローバーよりは2回り位大きく成った感じです。。。

4.0Lと4.6Lの違いは大きく分けると エンジンの大きさ、サンルーフの有る無しの違い、パワ ーシートの有る無しの違いに、タイヤのサイズとアルミホイールの形状の違いなのです。。
98年から00年までには4.0Sと呼ばれる、布シート仕様のレンジも追加発売もされました。。。

私の整備の状況からの経験では、各段に1995年から1999年までの4.6Lのレンジローバーのが、修理 回数面では多いですね!
エアコン関係の修理が特に怖いです、もちろんこの事は4.0Lでも同じ修理がされるのですが・・・修理以後には、改良部品が取り付けられているのですから、安心ですが。。。
ただし・・・2000年にはエンジンも改良され 日本での国土交通省に於ける車検上の型式も変わりエンジン関係やエアーバックなどは格段と向上しました。

また 親会社もドイツのBMWからアメリカのフォードの傘下に変わり、車体だけでなく・・・部品や流通機能なども含め、すべてに変化が見られました。。。

rangerover レンジローバー

 

2002年まで セカンドレンジが発売されていたのですが・・・ついに2003年には、待望のサードシリーズのレンジローバーが4.4Lを載せ完全モデルチェンジとして、ボディーもまた大きくなり・・・あらゆる面での革新と改良を重ね、ヘッドライトはクラッシック
レンジの様相を取り入れ、アメリカ市場に乗り込む為の大きさになって登場したのです。。。

そして現在では インドの財閥 タタ社の傘下と変化して、またこれからも進化し ランドローバー社は存続する事になったのです。。。

この様な事柄から ランドローバー社の誕生から60年の還暦を超えた・・・心と目標、ランドローバーの歴史の一部です、本当はもっと多くの事や細かな事が書きたいのですが、これを書きますと一冊の本になってしまうので・・・

ディスカバリーやフリーランダーやディフェンダーに付きましては、またの機会に御紹介させて頂きたいと思います。。。

ランドローバーの事なら 点検 整備 修理 板金 中古車 の事は、私達にお任せ下さい。。。

ベルスポーツ 鈴木誠一